新創作 余呉オペラ 菊石姫♪
その昔、余呉湖畔の村に、娘「菊石姫」を連れた父母がやって来ました。
年頃になった娘は大変美しく、気立ても優しいので村人や子どもたちからも慕われていました。
ところが娘18歳になると身体に異変が見られ、どんどん龍のように醜くなっていきます。
それを見かねた両親は乳母を伴い娘を村はずれの農小屋に匿ったのです。
しかし、恐ろしい龍の姿に変化してゆく姫は、献身的に世話をする乳母の制止を振り切って、余呉湖に身を投げてしまいました。
龍姫はその時、自分の方目をえぐりとってお礼として乳母に差し出しました。
その頃、早魃に苦しんでいる村人のために、乳母はその目玉の魔力を使って大雨を降らせることに成功したのですが、それを聞きつけた京の代官はその目玉を乳母から騙し取り、それだけでは足りずにもう片方の目玉をも差し出すように命じ、それも取り上げてしまいます。
悲嘆に暮れる乳母に湖の底から龍姫の声が聞こえてきます。「目が見えなくなった私のために、湖の周りに七つの鐘撞き堂を建てて時を知らせて下さい。もし困ったことがあったら、ここに私の枕石を沈めておくので頼んでみなさい。」と言い残して二度と現れることはありませんでした。
いかがですか
余呉オペラ 菊石姫を見に来て下さいませ
ちなみに代官役に長浜店のお客様が出演されます
悪徳代官 頑張って
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